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2010.05.27

 豊田喜一郎

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 新聞にトヨタの文字を見ると、条件反射で、そちらへ目が行ってしまう。「豊田章男社長の曽祖父豊田佐吉は・・」などとあれば、目は自然と記事の先を追っている。親戚でもないのに、ここ何年か豊田佐吉と付き合ってきた。
 おのずと佐吉の家族のことについても興味を持つことになった。特に佐吉の二人の妻に関しては、妄想のたぐいも含めて頭の中で、考えがグルグルと回ることもある。先妻「たみ」について最近また考えることが多くなった。
 そうすると、今まであまり興味がなかった佐吉とたみの長男喜一郎について気になり始めた。発明に異常な情熱を燃やす喜一郎。会った人に陰気な感じを与える喜一郎。その落差は大きい。遺伝であろうか、それとも不幸な生い立ちが原因であろうか。
 だが、喜一郎は父の佐吉とは違って、家庭を大事にする良き夫であり、良き父親でもある。写真は明倫中学時代の喜一郎。この写真を喜一郎と分かる人は、よほどの喜一郎おたくでしょう。(写真は尾崎正久著「豊田喜一郎氏」より)

2010.02.16

 豊田章男社長に期待を

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 ここ一ヶ月程、トヨタのニュースが流れない日はない。しかし、それは全てトヨタにとって悪いものである。現在の自動車は一台パソコンを積んで制御しているようなものである。かつてのように油にまみれて修理するものとは違ってきている。特にハイブリッド車においては新技術ということもあり、複雑な制御が必要である。
 だが、今のトヨタの苦境は必然であったと思われる。出る杭は打たれるということかもしれないが、最大の間違いは世界一になることをあわてた結果であろう。技術的にも、販売環境においても、しっかりと足元を造り上げてから、目標の達成に努めるべきであった。
 豊田佐吉は「発明私記」の中で次のように述べている。『此ノ如キ創造的ナモノハ、先ヅ自ラ之ガ製作ニ従事シ、深甚ノ注意ヲ払ヒ、幾多ノ実験ヲ重ネタル後ニ非レバ、到底完成セシムル能ハズ。之ガ製作ヲ他ヘ託スルガ如キハ、決シテ為スベカラザル処ニシテ、必ズ蹉跌ノ基ヲナシ、噛臍ノ悔ヲ残スベク、大イニ戒ムベキコトナリ』佐吉が井桁商会の失敗後の言葉として残したものである。
 トヨタが置かれている情況は当時とは全く違うであろう。しかし、一人間として決断しなければいけない情況としては同じである。ジャストインタイムやカンバン方式の前になすべきことがあるのではないだろうか。お客様の視点に立った「もの造り」であり、その「もの造り」をする人間をつくることではないかと思う。
 豊田章男氏はその手腕を買われて社長に就任したであろうが、同時に佐吉、喜一郎、章一郎と続く、豊田家本家の人間としても期待されて、その任に就いたのであろう。結果として、この逆境には幸いと言おうか、最も適任の人選となったのである。果断な行動を大いに期待したい。

*写真は豊田佐吉・喜一郎・章一郎・章男 (敬称は略)

2009.02.14

 豊田佐吉と蓄電池

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 豊田佐吉は1925年(大正14)に帝国発明協会に蓄電池発明の懸賞金として100万円を寄付している。その後、褒章を受けているので、その意味もあったであろうが、佐吉の発明に対する率直な気持ちの表れと理解したい。戦後でも「100万長者」と言われていたのだから、大正時代の100万円は相当な高額であることは間違いない。この帝国発明協会は1947年(昭和22)に発明協会と改称している。現在の会長は豊田佐吉の孫にあたる豊田章一郎氏である。
 トヨタ自動車はハイブリッド車に力を入れている。だが、将来の自動車がどのようなエンジンの型式になるかは、予測できない。やはり、低公害がキーワードになると思う。今考えられているのは次の6種類だそうである。①電気自動車(PEV) ②燃料電池自動車(FCV) ③直噴エンジン自動車(ガソリン,ディーゼル) ④天然ガス自動車 ⑤バイオ燃料 ⑥ハイブリッド電気自動車(HEV PEHV)。
 米国は何とか巻き返しをはかろうと電気自動車の開発に力を入れるようだ。このような世界的な規模のシステムになると、技術よりも世界標準の争いになることが多い。
 豊田佐吉が夢の蓄電池に対して期待したように、日本が優れた電池を発明することができるだろうか。その電池を使って、新しい自動車を開発して発展するかは現在ではまだ予測できない。

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